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疾患について

頭部外傷

治療概要・検査・診断

頭部外傷の怖いところは、受傷時はなんともないのに、時間が経過すると頭蓋骨の中に血が溜まったり、脳がむくんできたりすることでしょう。
頭部外傷に対する脳神経外科の診察は、もうすでにこのようなことが起こっているのか、それとも今は良くても数時間後は大丈夫なのか、まず、この点に集中されます。
殆どの場合、頭蓋骨や頸椎の損傷を把握するためのレントゲン撮影、頭蓋内の状況を見るための画像検査、特にCT検査が行われます。

画像検査

検査に時間がかかること、医療関係者や保護者が患者さんのそばで様子を見守れること、出血病変を的確に見つけることができるという点で、MRI検査よりCT検査が第一選択になります。高齢者の場合、外傷直後には全く異常が無くても、1-2か月後に頭の中に血液が貯まること(慢性硬膜下血種)が比較的多くあり、綿密な経過観察が必要です。
頭部外傷を契機とする病態には以下のようなものがあります。

頭部外傷が原因で起こる可能性のある病態例
  • 脳震盪
  • 脳挫傷
  • 急性硬膜外血腫
  • 急性硬膜下血腫
  • 慢性硬膜下血腫
  • 外傷性くも膜下出血
  • びまん性脳損傷

脳腫瘍

症状
頭痛が徐々にひどくなるとか、意識が時々朦朧となるとか、手足が動きにくい、しゃべりにくい、目の見える範囲が狭くなるとかの症状があれば、脳腫瘍が疑われます。てんかんのような症状で始まる場合もあります。
脳腫瘍にはゆっくりと大きくなる良性の腫瘍と急激に大きくなる悪性の腫瘍とがあります。
検査・治療
脳腫瘍の診断にはMRI検査、CT検査が欠かせません。また、治療は手術による腫瘍の摘出が第一選択ですが、腫瘍の性状や大きさによっては、化学療法や放射線療法等が手術と併用されます。とても進行が遅いように思われる場合には、定期的な画像診断だけで経過を観ることも行われます。

脳梗塞

症状
脳梗塞は脳の血管が詰まるために、脳のある部分に血液が行かなくなって、神経細胞が壊死に陥ってしまうことをいいます。脳のどの部分の血管が詰まるかによって、出現する症状が異なります。片まひ、視野障害、ものが二重にみえる、手足がしびれる、言葉が理解できない、思ったことがしゃべれない、呂律が回らないなどです。梗塞に陥った部分が広範囲の場合や、意識の中枢である場合には、意識障害が起こります。
検査・治療
すでに壊死した神経細胞はいかなる手段をもってしても救えませんので、治療の主眼は壊死細胞の周辺部(病巣の周辺部)の今にも壊死に陥りそうな神経細胞の保護と再発の防止に置かれます。このため神経細胞を保護する薬、血流を確保する手立て、脳のむくみを抑えるための薬、血液を固まりにくくする薬などが用いられます。発症後速やかに治療が開始されれば、壊死に陥りかかっていた細胞は機能を取り戻し、症状はある程度のところまで回復します。ただし、初期治療やリハビリテーションがどのようにうまくいっても、一度死んでしまった神経細胞が再生するということはありませんので、脳梗塞が治癒して、脳が全くもとの状態に戻るということはありえません。このあたりに平生からの予防の重要性が声高に叫ばれる理由があります。脳梗塞は何といっても冬に起こりやすいと思われていますが、実は、夏にも多く見受けられます。夏には、その暑さのために、知らない間に沢山の汗をかきます。このため血液の濃度が濃くなって、血管につまりやすくなります。また、暑さのために起こる血圧低下も血管のつまりを促進させます。高齢の方は脳の口渇中枢が鈍感になっていて、のどの渇きを感じにくくなっていますので、特に注意が必要です。入浴の前後、睡眠の前後には、必ずコップ1杯程度の水分を摂りましょう。水分といっても糖分の多いジュース類は避けるほうが賢明です。血液が高血糖になると血液が濃くなって、何のための水分補給か分らなくなります。また、ビールには利尿作用があり、飲んだ量より多い量の尿が出てしまうので、却って脱水が進行し、血液が濃くなります。それゆえ、ビールも水分補給には向きません。

認知症

正常圧水頭症や慢性硬膜下血種といった脳神経外科手術で治療できる広義の認知症ではなく、神経細胞が変性することによって起こる疾患を狭義の認知症といいます。アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症などがあります。頻度としてはアルツハイマー型認知症が最も多く、薬剤もこの疾患をターゲットに開発されてきました。
抗認知症薬は認知症の病状がより軽い段階に摂取すれば効果が上がりやすいという印象があります。
アルツハイマー型認知症の初期症状として、以下のような徴候が挙げられます。このような傾向がご家族に診られたら、受診をするよう誘導しましょう。
  • 同じことを何度もいう、同じことを何度もきく
  • 誰もが忘れられないようなイベントを忘れる
  • 約束の日時や場所だけでなく、約束したことそのものを忘れる
  • 電話の伝言を取り次げない
  • カギや財布などどこに置いたか忘れてしまう
  • ご近所への散歩、買い物などで道に迷ってしまう
  • 軽いとはいえ自動車事故が目立つ
  • 周囲への関心が薄れ、趣味、おしゃれ、外出などしなくなった
  • 沈み込んだり、逆にいつも怒りっぽいなど気分が安定しない

生活習慣病

脳血管疾患との関連性について
生活習慣病があると、脳もしくは全身の動脈に動脈硬化が起こって、脳の血管が詰まったり、動脈壁が損傷されて出血が起こったりします。高血圧症、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病が脳にとっては最も警戒すべき生活習慣病です。
動脈壁が固くなってからはやや手遅れの感がありますので、できるだけ早期に対応する必要があります。特に高血圧は脳に大敵で、できるだけ低めのコントロールが必須とされます。
高血圧は脳出血、脳梗塞、くも膜下出血の危険因子です。高血圧がある場合。無症候性の脳梗塞は40歳代から起こり始める可能性があります。
脳梗塞が現在の日本の国民病と呼ばれるのに対して、以前国民病と考えられていた脳出血は減りつつあります。国民一人一人の栄養状態の改善とCT検査による診断精度の上昇と血圧コントロールの進歩とによると考えられます。ただし、降圧剤を服用していても降圧が不十分なため脳出血を起こして救命救急センターに運び込まれる方が後を立ちません。くも膜下出血には血圧だけではなく、喫煙や生れつきの素因が関係しています。
糖尿病の患者さんでは、多発性の脳梗塞が極めて高頻度でみつかります。高脂血症があると心筋梗塞ほどではありませんが、脳梗塞がおこりやすくなります。
生活習慣病の治療の目的は、合併症を予防することにあります。
定期的に脳の検査(CT/MRI)や頚動脈の動脈硬化の検査(頚動脈エコー)を受け、生活習慣病のコントロールが適切かどうか確認する必要があります。

その他の疾患

脳梗塞、脳出血、脳萎縮などは脳の動脈の異常に基づく場合がほとんどで、脳にだけ注目していてもラチが空きません。脳の動脈、更には全身の動脈の健康に留意することが必要で、全身の動脈の健康に留意するということは、とりもなおさず生活習慣病を予防するということです。当院では高血圧症、高脂血症(脂質異常症)等の生活習慣病についてもきめの細かい診療を行っています。 また、今までに、心臓の血管の病気である狭心症、心筋梗塞、大動脈の病気である胸部もしくは腹部大動脈瘤、腸の動脈の病気である腸間膜動脈閉そく症等のおそれがあるといわれている方は、脳の動脈の病気である脳梗塞などの予備軍である可能性が高いので、当院を受診していただく必要があります。いろいろ調べたら次のような病気が心配になってきた、もしくは他院で以下の病名の疑いがあるといわれた。というような方も、当院を受診しましょう。
  • 頭部外傷
  • 脳腫瘍
  • 脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血
  • 認知症
  • てんかん
  • パーキンソン病、本態性振戦
  • 三叉神経痛、顔面けいれん
  • 生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病)